【アーカイブ販売】対話について対話する一日 出演:小川公代・斎藤環・向坂くじら・永井玲衣・星野概念・牟田都子・白石正明・BaseCamp(就労継続支援B型事業所)
- 申込期間
- 2025年12月15日(月) 0:00 - 2026年1月14日(水) 23:59
こちらのページは12月7日に代官山 蔦屋書店で開催された「対話について対話する一日」のアーカイブ配信視聴用チケット購入ページです。
※リアルタイム配信はありませんのご注意ください。
※長時間にわたるイベントのため、パートごとに分かれたURLをご案内しております。
主催::代官山 蔦屋書店
協力::白石正明
イラストレーション::三好愛
【内容紹介】
オープンダイアローグ、哲学対話など、近年「対話」へ注目が集まっています。 対決図式が昂進する大国の振る舞いや、論破冷笑に淫するSNSの言論に飽き飽きしているから、というのが標準的な見立てですが、それ以上に「個人が自己責任で何かを決める」という枠組み自体があまりに非クリエイティブで、ショボすぎるとみんな薄々気づいているからではないでしょうか。
対話はなにより一人ではできない。自分の思いどおりにも行かない。噛み合わないことが多くて焦る。結果がどうなるかも分からない。――そんな不便な対話をなぜ人は求めるのか? 「対話について対話する一日」に、どうぞ気楽にご参加ください。
対話のふしぎについて一緒に考えてみませんか。
※データが重いため、画像がやや粗く見えるところがあるかもしれませんが、なにとぞご容赦ください。
【参加方法】 オンライン視聴用チケット 2700円
【視聴チケット販売期間】 12月15日~1月14日23:59まで
※ご視聴は1月15日23:59まで可能です。
【プログラム】
10:30 イントロダクション(星野概念+白石正明)
10:45 小川公代×牟田都子「『ゆっくり歩く』についてゆっくり話す」 難病を患った母との日常を綴った小川さんの新刊『ゆっくり歩く』について、盟友・牟田さんと、できればゆっくり語り合います。
12:55 就労継続支援B型事業所BaseCamp「ラップやら寸劇やら」 劇作家・岩井秀人さんとのコラボ以来、演劇にはまっているという「べーきゃん」。最近はラップにも手を出し、魔法的な何かが宿りつつあるという噂。お楽しみください。
13:45 永井玲衣×斎藤環「なぜ対話なのか」 各地で哲学対話を開催し対話ムーブメントを切り開く永井さんと、オープンダイアローグを日本に導入した立役者・斎藤さんが、両者の異同を含め忌憚なく話し合います。
15:00 オープンダイアローグ・シナリオ朗読会 「そもそもオープンダイアローグってどうやるの?」という疑問に答えて仮想シナリオを作りました。ただ読むだけで、そのエッセンスが身体に染み込むという不思議。棒読み歓迎、感情不要。 ※シナリオは視聴用URLと一緒にダウンロードできるようにお送りします。
16:50 向坂くじら×星野概念「困ったら歌う」 出す作品が芥川賞、朔太郎賞など文学賞候補に必ずあがるという才人・向坂さんに、ミュージシャンとして身を立てることを規定の方針にしていた星野さんが挑みます(何を?)。
18:05 フィッシュボール大会 舞台の上に5つ椅子を用意し、「今日話されたこと」について話します。一人が抜けたら一人が入るというルール。こうして夜は更けてゆく……。
19:05 終了挨拶
【出演者プロフィール】
小川公代(おがわ・きみよ)
上智大学外国語学部教授。著書に、『ケアの倫理とエンパワメント』『ケアする惑星』『翔ぶ女たち』(以上講談社)、『世界文学をケアで読み解く』(朝日新聞出版)、『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』(岩波新書)、『100分de名著 ブラム・ストーカー「ドラキュラ」』(NHK出版)など多数。最新刊に『ゆっくり歩く』(シリーズ ケアをひらく、医学書院)。
斎藤 環(さいとう・たまき)
精神科医。筑波大学名誉教授。つくばダイアローグハウス。主な著書に『社会的ひきこもり』(PHP新書)、『オープンダイアローグとは何か』(著訳、医学書院)、『心を病んだらいけないの?』(與那覇潤氏との共著、新潮選書、第19回小林秀雄賞)、『100分de名著 中井久夫スペシャル』(NHK出版)、『イルカと否定神学』(シリーズ ケアをひらく、医学書院)など多数。
向坂くじら(さきさか・くじら)
詩人、小説家。「国語教室ことぱ舎」(埼玉県桶川市)代表。著書に詩集『とても小さな理解のための』(百万年書房)、小説『いなくなくならなくならないで』(河出書房新社)、『踊れ、愛より痛いほうへ』(河出書房新社)、エッセイ集『ことぱの観察』(NHK出版)など。Gt.クマガイユウヤとのユニット「Anti-Trench」朗読担当。
永井玲衣(ながい・れい)
問いを深める哲学対話や、政治や社会について語り出してみる「おずおずダイアログ」、写真家・八木咲とのユニット「せんそうってプロジェクト」などでも活動。第17回「わたくし、つまり Nobody 賞」受賞。著書に『水中の哲学者たち』(晶文社)、『世界の適切な保存』(講談社)、『さみしくてごめん』(大和書房)、『これがそうなのか』(集英社、11月発行予定)。
星野概念(ほしの・がいねん)
精神科医として働くかたわら、執筆や音楽活動も行う。著書に、『ラブという薬』『自由というサプリ』(ともに、いとうせいこう氏との共著、リトルモア)、『ないようである、かもしれない』(ミシマ社)、『こころをそのまま感じられたら』(講談社)がある。対話や養生、人がのびのびとできることについて考えている。
牟田都子(むた・さとこ)
校正者。図書館員を経て出版社の校閲部に勤務、2018年より個人で書籍・雑誌の校正を行う。著書に『文にあたる』(亜紀書房)、『校正・校閲11の現場 こんなふうに読んでいる』(アノニマ・スタジオ)、共著に『本を贈る』(三輪舎)、『あんぱん ジャムパン クリームパン 女三人モヤモヤ日記』(亜紀書房)ほか。
白石正明(しらいし・まさあき)
編集者。中央法規出版を経て医学書院入社。雑誌『精神看護』や「シリーズ ケアをひらく」を創刊。同シリーズは現在50冊を数え、大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞、小林秀雄賞、大佛次郎論壇賞などの受賞作がある。シリーズ自体も毎日出版文化賞を受賞。2025年4月に『ケアと編集』(岩波新書)を上梓。
BaseCamp(ベースキャンプ)
東京都豊島区千川駅のすぐそばにある就労継続支援B型事業所。精神疾患などを抱えるメンバーが集い、自分たちの生活について語り合うことから創作や発信を行っている。通称べーきゃん。「誰かの苦労をみんなで劇や即興パフォーマンスに」「モヤモヤは儀式にして置いて帰ろう」「経験をダンスに」などを合い言葉に活動中。
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